2010年3月 5日 20:03
カテゴリ:[
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タグ:[
著作権
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こんにちは、chikiです。
今日から第2章ということで、キャラクターと著作権についてお話ししていきます。
わたくしたちの「キャラクター・ボーカル・シリーズ」は、「音楽ソフト」に「キャラクター」を組み合わせることで、みなさまに広くご愛顧をいただくことができました。
CVシリーズから生まれたCGM作品は、大きく「楽曲」と「キャラクター関連もの」にわけることができます(すくなくとも、わたくしたちはそう考えています。もちろんこれらは組み合わせて使われることも普通です)。
同じ著作権のお話といっても、このふたつは分けて考えたほうがわかりやすいのです。そこで、まずこの章では「キャラクターと著作権」について考え、次の章で「楽曲と著作権」について考えることにします。
さて、この章はchikiのむかしばなしからスタートします。
chikiは小学生のころ、図書館で本を読むのが大好きでした。
放課後、いろいろな入門書をたよりに、こどもむけの歴史や科学や文学の本を読みあさっていました。
とくに好きだったのが推理小説で、江戸川乱歩の「少年探偵団シリーズ」とか、アガサ・クリスティやエラリー・クイーンのジュニア向けの翻訳なんかも読みました。
もちろん、シャーロック・ホームズシリーズと、アルセーヌ・ルパンシリーズにも心をひかれていました。ホームズもルパンも、chikiのヒーローでした。
そういう流れのなかで、『ルパン対ホームズ』を手にしたときには、ヒーローどうしの対決なのですから、それはワクワクしました。
でも、読んでみて、「あれっ?」と不思議におもったのです。
ホームズが、自分の知っているキャラクターとちがって、あまりかっこよく見えなかったのでした。
それを書いたのが、ルパンシリーズの作者であるモーリス・ルブランなのは知っていましたから、ルパンをひいきして書いたんだな、くらいのことはわかりました。でも、ホームズというキャラクターが変えられたような気がして、ちょっと残念だったのをおぼえています。
のちのち、これについてはいろいろなことを知りました。こういうかたちでホームズを使われたことに、ホームズシリーズの作者であるアーサー・コナン・ドイルが抗議したこと。
それをうけて、ルブランがSherlock HolmesのSを動かして、Herlock Sholmes(エルロック・ショルメ)という名前に変えたこと。
日本で翻訳されたときには、名前がホームズにもどされたこと。
こういうことを知っていくと、ホームズもそうですけど、こんなやっつけの名前をつけられたショルメというキャラクターもかわいそうだなとおもいました。
このことをきっかけに、この章をすすめていきます。
「キャラクター」という存在をめぐる、ちょっと不思議な法律の旅です。
それでは、次回以降をおたのしみに!
#ところで、当時のフランス、イギリスの著作権法では、仮にこの件が法廷にもちこまれたら
#どういう帰結をたどることになったのでしょう。
#もしご存知の方がおられましたら、弊社までご連絡いただけたら幸いです。
#とくにこちらの皆様、お伺いしてよろしいでしょうか。
(知規)
ナイスなタイトルにナイスな話題! 引きこまれました。
元祖キャラクター問題って感じですね。
たしかにあのホームズは本来のホームズとは違っててどことなく小物くさかった覚えがw
投稿者 チューハイ : 2010年3月 6日 10:28
「ルパン対ホームズ」は好きな作品です。英国人としてのプライドよりルパンとの対決を優先するホームズには好感を覚えました。ルパンの作者がホームズの魅力に惹かれてこの本は書かれたのだと思いますが、それでもルブランはルブラン。ドイルと同じようにホームズを描くことはできなかったのでは?
投稿者 Southern Fox : 2010年3月10日 01:45
chikiさん、はじめましてこんにちは。
はじめてピアプロのサイトにきたのですが、そこの開発者ブログリンクからこちらの記事にたどり着きました。
現代の著作権と創造の流れに疑問がたくさんあり、常にモヤモヤとしていたのですが、ここまでの著作権のおはなしの記事は大変興味深く、全て読んでしまいました。
私の中にある答えは、まだモヤがかかった状態ですが、これからもchikiさんの記事を最後まで読んでいきたいと思っています。
投稿者 リョコ : 2010年3月10日 18:10
chikiです、こんばんは。
お休みをいただいて東京に行っておりましたので、コメント欄のお返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
連載は来週より再開いたします。
>チューハイさま
>元祖キャラクター問題って感じですね。
そうですね。ドイルにしてみれば許せない話だったと思います。
この辺、「創作」「フィクション」ということと結構つながりが密接なんですね。
これは今後連載でも触れますが、たとえば「歴史上の人物」を「キャラクター」にした小説で、それもまだつい最近の人物とか、どうでしょう?
>Southern Foxさま
コメント、ありがとうございます。
ルブランの気持、想像するとおもしろいですね。
単にホームズは踏み台だったのか、それとも敬意がそうさせたのか。
創作における、他の作り手への敬意という観点は、「ピアプロ」の目指すところとも関係してきます。
>リョコさま
はじめまして。
こうしたコメントを頂戴することができて、本当に感激しています。
じつのところ、「モヤモヤが晴れること」は今後もない、と、少し悲観的な告白をここでしてしまいます。
でも、「モヤモヤが晴れるように考えつづける」ことで、「モヤモヤをうすくする」ことはできます。
モヤモヤとしたものを持っておられるみなさまのお力になれるよう、がんばっていきます!
投稿者 chiki : 2010年3月11日 19:53